Area-TAKU

DIARY

1999/05/28(金)

PINK SHOCK !
先日、「TAKU & MARY」時代の写真をGALLERYにアップした時に
久々にアルバム「PINK SHOCK !」を聴いてみた。

当然このアルバムはもうとっくの昔に廃盤になっているんで今は手に入らない。
コロムビアの「TAKUレーベル」から1986/3/21 にリリースされた。
当時はアナログからCDへの過渡期なんで、メインはアナログ盤、
ついでにCDもちょっとだけ出荷された時代だった。

実はこのアルバム、自分ではなかなか気に入ってるのだ。(売れなかったけど ... はは)

今までの全音楽人生を通して、自分が何枚のアルバム制作に携わったかわかんないけど、
その中でも1〜2を争うほどの苦労がかかったアルバムです。

銀蝿が解散してから最初のアルバムって事もあって、
当時、自分の今後の音楽性を模索してたタイミングだからなおさら苦労したのかもしれません。

あれが完成した時に、お忍びで日本に来てた当時絶頂期のPRINCEに聴いてもらった。

「ダメダメ、良くない。
3曲目とかどうして俺の真似した?
あと、Rock'n Rollが何だかわかってない。
そもそもBluesがわからないとRock'n Rollは出来ない。
アメリカの南部の街に来て実際に、
歴史・人種問題・その音楽が生まれた環境・こっちの人々の気持ち、その辺を理解しないと、
形だけRock'n Rollしようとしてもダメだ!」

みたいな事言われたのよ。ガ〜〜〜〜ン!

それまでは、Rock'n Rollってこんなカンジって思いながら、わかったような気になって
いい気になってそのまま“なんちゃってRock'n Roller”やってた俺にガツンと一発。

向こうの人は、特に黒人なんかは、やっぱそんな“血”が最初から流れてるから
もう音楽の説得力が全然違うもの、確かに。

Rock'n Rollだけじゃなく、R&Bだろうが、シャンソンだろうが、カンツォーネだろうが、
そんな舶来の音楽を我々日本人がやろうと思ったら、当然その音楽の背景まで含めて
一から理解しないとただの“猿マネ”にもなんないって事、それ当然だよね。

日本の商業音楽事情はまたちょっと違うといっても、
音楽をやってる人間として、大事な事を気付かせてもらいました。

とにかく、そんなこんなの思い出のあるこのアルバム。
俺アナログ盤しかもう手元に残っていません。
誰かもしCDで持ってたら連絡下さい。はは



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