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DIARY

1999/07/19(月)

伸び悩みの原因・・・(後編)
さて昨日、『天才ひよこ』の話を書いた。

さっそくみんなからのレスがついて、「なるなる・・・」と思ったけれども、
それにしてもリアクションというものは、本当に十人十色である。

ひとつのエピソードから受けるイメージ、考える事、影響のされ方、どれも色々だなぁと、
またまたあらためて感じた。

それでは、俺の場合、このエピソードから何を思ったか?

タイトルを見てもらえれば察しがつくとは思うけれども、とっても単純な事だ。


才能や能力・素質・実力、これらをひとくくりに“力”と呼んだとして、
正直に自分自身の力を評価して、マジに煮詰まった事ありませんか?

と言うよりも・・・

『自分には才能がない!あいつらの様にはできない!』と気付いていながらも、
しかし、『どうしても“力”が欲しい!』と切望した事はありませんか?

もって生まれた才能のあるヤツラが、いとも簡単に、しかも自然に出来る事が、
残念ながら自分には出来ない!・・・と自分自身でわかっていて、
しかしそれでも、いちお努力して『似た様な事』は出来てる自分もいて、

だけど、『もって生まれた力』と『自分の力』との
微妙でいて、それでも決定的な違いを把握するだけの感性も持ちあわせている自分がいて・・・

真剣に何かに問題意識を持って生きているならば、きっと誰でもこんな思いをすると思います。

だって、『天才』なんてそうざらにいるもんじゃないから・・・


俺にはそんな時に、この『天才ひよこ』のエピソードが大ヒントになった。

と言っても、『天才』のやり方を真似すればきっと俺にも出来る、なんておバカな話じゃない。

どうして自分には出来ないのか?

これに気付くヒントを与えてくれたのだ。
ここから入れば、なんとなくでも自分なりの糸口が見えてくる。


ヒヨコ達には、「もっと大きくなりたい!」とか
「何故自分はあいつらの様に大きくなれないんだろう?」とかの感性はないだろう。

だけど、俺達は人間だ!
そして、そんな立派じゃないけど、自分なりの問題意識も持っている。

凡人である自分が、もって生まれた力のあるヤツラと生きるには
それなりの工夫が必要である。



プロデュースとかやるようになって、若いアーティストの卵達と接した時に、
「何故こいつがダメなのか?」が、なんとなくわかってしまう時がある。

不真面目とか、努力足りないとか、ヤル気がないとかって意味じゃなくて、
今回のテーマである『伸び悩みの原因』についての感性だ。

そんな時、いつでも思い出すのが、あの『ひよこ』のエピソードである。



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