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我行我素

2007/06/24

なめんなよ・・・(ファンクラブ会報原稿)
先日、ジョニー大倉さんの
「30周年記念ツアー・アライブ・ザ・ライブ・ツアー2007」
の渋谷公演にお邪魔してきた。

さすがに今回は25周年の時のように“飛び入り”参加はしなかったけれども、
俺的にはなんか観ていてとっても嬉しくなるライブだった。

結論から言うと、
一緒に“ロックンロールオールスターズ”でツアー周ってた時とは、
まるで別人なのよ。ジョニーさん。

環境が整ったつうのもあるのかもしれないけれど、
なんか、本人の中で何かが吹っ切れたというか、
長年のキャリアの中で再び自分のアイデンティティを見い出したというか、
何だかまた一つドアを開けたというか、大所帯のバンドを従え、
と〜にかく、生き生きしているように見えた。

先輩に対してこういう言い方はなんだかなとは思うけれども、
とっても頑張ってるなぁ・・・つうかんじ。

俺の知っている彼のライブの中では最高の出来。
久々に聴いた「ジョニー・ワイルド」からのナンバーや、
懐かしいジョニーさん邦訳のロックンロール。
そして新作アルバムからのチューン。
どの曲も、なにしろ彼の“声”が蘇ってるっつうのがまず素晴らしかった。
とにかく優しくて美しい歌声。

本人もMCで言ってたけど、喉も身体も鍛えなおしたそうだ。
たしかに一回り身体も絞られていたし、伸びのあるハイトーン、
コントロールされた丁寧なヴィブラート、そしてスタミナも以前とは違っていた。

30周年をむかえたジョニーさん。
これからも“愛”を歌っていくと言っていたけれども、
その美しい歌声でずっと歌い続けてほしいなと心から思った夜だった。

と、この話をみんなにしたのは、
なにも俺のライブレポートを読んでもらいたかったわけではないのだ。
このお話で一番肝心なのはさ、

“いくつになっても変われる”
しかもまるで別人のように・・・っつう事なのだ。

実際俺もこのライブを観ながら、人ごととして単純に嬉しがっていながらも、
同時にわが身にてらしてかなり考えさせられていた。

肉体的にも精神的にも、そして感性を含め、今の己を省みて、
毎度毎度ここで言っているみんなと俺の合言葉、

「まだまだこんなもんぢゃないぜ!」
がライブ中も頭の中でずっとこだましていた。

それにしても、先を走る先輩がいるってのは、
いくつになっても心強いもんだよね。

つうか、みんなもそうだと思うんだけれども、
もうこの年齢になってくると、
直接の身のまわりってのはたいがい“年下”とか“後輩”ばっかで、
わりと“お手本”がいないでしょ?

どちらかというと、現場でも自分が後輩の“お手本”になるべき所にいたりして、
どうしても気分が“ジジイモード”になりがち。

そういう意味では、こういったロックンロールの世界の先輩達には、
俺個人的にとっても力を与えてもらっています。

そういえば先日、矢沢永吉さんに手紙を書いたときもそうだったよ。
パワーをもらった。どうしても聞いてもらいたいことがあってさ。

やっぱ俺の中では、いくつになっても正直“矢沢永吉”は存在デカイからね。
おかげで、次のライブでは俺的には今までで最高のプレイができたもの。

俺はそれを“エーちゃん効果”と呼んでるんだけれども、
なにしろ、そいった先輩達の前では、
気分が高校生つうか、若者時代に戻るからねぇ。

自分ももう30年近くやってきてんだけれども、
その経験の上に立って、で、なおかつ初心に戻ることができるっていうか、
とっても素直で純粋な気持ちで、物事言えるし、考えられるし、
感性もリフレッシュできる。

とにかくガキの頃の憧れだった先輩が、現役でビシバシ活躍してくれてるのは、
ヘンな言い方だけど、とってもありがたいことです。

やっぱあれだね。“憧れ”っていくつになっても大事だよ。
忘れちゃいけない気持ちだね。

それは“夢”と言い換えてもいいかもしれない。
何をするんでも何を目指すんでも、いくつになっても、
“あの日の眼と心”を持って臨みたいと今も考えてます。

それと同時にさ、自分自身も後から来るヤツラにとっての、
“そういった存在”でありたいとも思ってる。
いつまでも先を走り続ける背中でいたい。

“THE かなり手ごわい先輩”?

俺達のファーストアルバムに、「バイバイ Old Rock'n Roll」って曲があるでしょ?
すでにもうああいう唄を俺達が歌われる側の時代なのかもしれないけれども、
「なめんなよ若いの・・・」
俺達にも頭のあがらない先輩がいっけど、
お前らにも、いつまでも頭のあがらない先輩つうもんがいるって事を忘れんなよ。

つうわけで夜狼獅琥!




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