仏恥義理男塾
-仏恥義理男塾- 第23回

必勝!不良講座第1弾
ガンのくれあい飛ばしあい



横浜銀蝿 -仏恥義理男塾- DiGi/USER 04月号原稿

《タイトル》

必勝!不良講座第1弾
ガンのくれあい飛ばしあい

《本文》

きなりで何なんだが、
今回のテーマはガンである。
そう、あの不良どもが挨拶がわりに取り交わすあのガンである。
地方によっちゃ、メンタンとかメンチともいうあの、
ようは結局、目と目でケンカするあのガンである。

諸君も男として生を受け、今まで生きてきたからには、
ガンつけられたり、メンタンきったり、メンチかましたりの経験はおありだろう。

というわけで仏恥義理男塾、今月の講義は、
『必勝!不良講座第1弾 ガンのくれあい飛ばしあい』ってわけだ。

だってよ?
好む好まざるに関わらず、毎日毎日電車やバスで、
行き帰りのた〜んびに何人もの野郎どもと目をあわせなきゃなんね〜んだから、
そりゃ男子学生にとっちゃ必須の項目でしょうやっぱ。

考えてみりゃあれは、犬の尻尾と同じで、
人間の雄も、いくら偉そうなこといってても、結局は動物の雄とまったくかわらん。
縄張り意識力の誇示虚勢威嚇、そんでやせ我慢
そんなデモンストレーションにしのぎを削ってるってわけだ。

でもさ、そのたんびにいちいちまじにケンカしててもお互い被害が多いわけで、
それに、いつも元気溌剌で、喧嘩上等ってわけじゃないでしょ?
女にフラれてしょげてる時もありゃ、
人生についてまじに考えてるときもある。
急いでるときだってあるし、おしっこがまんしてるときだってある。
だからお互い暗黙のうちに結局は、
よっぽどのことがないかぎり、一瞬でカタのつく、
まぁいってみれば不良同士の挨拶みたいなもんなんだけれど、
それでも、やっぱ男たるもの、
どんなときでも負けるのはシャクだろ?
というわけで、必勝の為のノウハウと訓練方法をみんなに伝授したいと思うのだ。

普通考えられる正統派の鍛錬方法としては、
己の腕力に自信をつける為に格闘技を習得する。
己の精神修行の為に座禅を組む。山にこもって滝に打たれる
真っ暗にした部屋の中で、ろうそくの炎を一心に見つめる。
みたいな、まるで宮本武蔵のような方法だろう。

でもこれはもう完全に武者修行の世界ですね。
俺はわりとそゆうの好きなんで、それもいいとは思うんですが、
ちょっと時代錯誤してるし、
やっぱ一般的にいうと、
みんな滝にうたれてる暇ないでしょ?普通。だはは

なので、もうちっと一般的に実行可能な、
しかもお手軽な修行方法や必勝作戦を紹介しようと思います。

まずは基本の、鏡の前でのガンづけレッスン。
名付けてシャドウガン!

えっとやりかたは簡単、毎日寝る前にでもの前に立って、自分自身と戦いましょう。
相手は自分自身なので、これはいっくらおもいっきりやっても無傷ですむ方法です。
いってみれば、ガンのシャドウボクシングです。

これは実際に役にたちます。
そもそも普通の神経では、
永遠に他人の眼を凝視し続けることは無理です。
そんな無神経なことができるのは、
赤ん坊か、ちょっとおつむのネジがはずれている方々しかいません。

そこでこのトレーニングでは、
自分をその無神経モードにもっていくことと同時に、
眼力と、表情の強化を目指します。

最初は、まじに顔が赤くなる(恥ずかしくてじゃないよ、念の為、ははは)くらいまで、
真剣に自分の眼を睨みつけましょう。
相手(自分)の眼の瞳孔の動き、表情をじっくり観察しながら、
アドレナリンが脳内をかけめぐるまで、
どんどん気分を戦闘体制に盛り上げていきます。
まじに全開で威嚇モードに突入して下さい。

その時に、肝心なのは、
意識として鏡の自分とホントの自分を行ったり来たりすることです。
攻撃と、受けの意識をはっきりと自覚しながら、
他人の眼を凝視することに慣れて下さい。
それと同時に、
どんな表情や、どんな目つきが眼力をいちばん発揮するのかを研究するんです。
それともちろん、
まばたきしないでいる練習も積んでください。

人に与える恐怖にも、いくつかの種類があります。
代表的なのは2つ。
絶対にかなわなそうだ・・・という恐怖と、
こいつは危ない・・・っていう恐怖です。

かなわなそうな恐怖の顔の代表は、やはり怒った時の大魔人の顔です。
あれを念頭において、そんな顔の練習をしてください。
見たことのない人は、多分レンタルビデオ屋には絶対にありますから、
是非ご覧になって下さい。
ビデオは面倒だという方はこちらをどうぞ・・・
DaiMagin
大魔人
でもこれは誰でも思いつくんで、比較的身につけやすい顔だと思います。
だって、誰だって怒ると怖い顔になるんですから・・・・

もうちょっと高レベルな難易度の高い技術は、危ない顔です。
やはり、これが最強の顔なんですが、
これには残念ながら、わかりやすいサンプルはありません。

ていうか、常人に想像の出来るような顔では、全然危なくないのです。
普通、人は想像を越えた状況に身をさらされると恐怖を感じます。
まさに、そんな人知を超えた顔を相手に向けて発射します。

つまりは、
こんな所にこんなヤツがいてはいけないだろう?と思うほどの危険な顔です。
いわばイッちゃってる恐怖です。
どんなつわものも、キ○ガイには葉がたちません。

なのでみなさん、自分の顔を使って、そんな危ない顔の練習をしましょう。
さっきとは反対にまばたきしまくる、よだれを垂らす、
ケタケタ笑う、もうなんでもありです。
とにかく、イッてしまっている人になりきるのです。

それができると、鏡の自分を見て、まじに鳥肌がたちます
そうなればきっと、そんなあなたを見た相手も、
同じように鳥肌がたって、もうそれこそ、
エイリアンと遭遇したときと同じ状況です。
どんな不良も戦意喪失
たぶんそうなったあなたは向かうところ敵なしです。
しかし万が一本物の危ないヤツとかちあってしまったら、
それは運が悪かったとあきらめましょう。

そして最後の、そして究極のとっておきの必殺技を伝授しましょう。
題して、『見えなきゃ全然怖くない作戦』

あのね、真面目に相手と視線を合わせる、
つまり、まっこうからよつに組む必要なんてホントは全然ないんよ?
そう、実はやはりこれがいちばん手っ取り早い必勝法です。

見てるふりして全然見てない。
これが極意です。だはは

見てないけど、見てるように思わせる方法には色々あります。
眼の焦点を相手に届かせずに途中で止めるってのもあるし、
よくマンガのネタに出てくる、
眼を開けたまま寝ちゃうってのもいいかもしれません。
濃いサングラスかけるってのも、その亜流ですね。。

しかし、ここで一番のお薦めは、
おもいっきりの上目使いと、
おもいっきりの下目使いです。

まぁとにかく、騙されたと思って鏡の前でやってごらん?
自分には全然相手が見えないんだけど、
相手には、おもいっきり怖い顔に見えていること請け合いです。

これで君も、もう安心して電車やバスに乗ることができます。
あとはもう経験値の問題です。
日頃のシャドウガンの効果を実戦で試してみて下さい。

では拳闘を、いや健闘を祈る!
だはは


-了-


《今月のお薦めサイト》

という事で今月は、
ヤンキー・不良の系の話題を扱ったサイトを紹介する。
良い子のみなさんも悪い子のみなさんも、
是非遊びに行ってごらんよ。

○ ヤンキーホームページ

ヤンキー用語辞典・ヤンキー愛車自慢、それとまだ工事中だけど、
ヤンキー音楽館やヤンキー図書館のあるヤンキーサイト。


○ 珍走団とお呼び!!

暴走族という呼び方が悪いんだ!という事で、
暴走族を珍走団と呼ぶことを提唱するサイトです。







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