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仏恥義理インターネット


-仏恥義理インターネット- 最終回(Yahoo! Internet Guide 2005/08月号)

大きなクモの巣の中で の巻

この窓はどこでもドア
見えない糸で60億人

きなりで何なんだが、このコーナーも今回で最終回
長い間お付き合いいただき本当にどうもありがとうございました
m(_ _)m

それにしてもインターネットっつうのは日進月歩
この連載の開始以降にも新しいトレンドがドンドン押し寄せ、
ネットの様子も、そして世間のネット環境もすこぶる快適より便利になった。

一般の意識や知識も上がってきて、
以前のように電気屋行って「インターネットくだしゃい!」とか、
Yahooを「やほぅ」とか言う人はめったにいなくなったね。

そいえば、最近色々なサイトのURL見てると、汎用jpドメインが増えて、
“www”とか“.com”つう部分が消滅してきたでしょ?
国内だとhttp://○○.jp/~みたいなかんじ。

覚えやすいし打ち込みやすいので、便利は便利なんだろうけれども、
なんか俺的に正直、寂しい気分もあったりして・・・

つうのは、“www”“World Wide Web.(世界に拡がるクモの巣)”つう部分や、
“どっと・こむ”“しーおーじぇーぴぃ”みたいな部分が、
俺の中でのインターネットの象徴だったわけで、

みんなはもう知らないかもだけど、初期の頃のインターネットってば、
どちらかと言うと“www”つまりwebはマイナーでさ、
メールはともかくNetNewsだとかTelnetだとかFTPだとかがメインで、
どちらかと言うと、もちっと専門的な世界だったわけ
(それはそれでおたっきぃで微妙にいいかんじだった)。

それが通信速度の向上に伴った“www”の拡がりと共に、
「うわっ!」てかんじに一般にも浸透してきて今につながるんだけれども、

その当時、“www”とか“.com”とか“co.jp”とかの記号が、
「おお 世界とつながってるっぽい・・・」
「ネットって、もしかしたらなんか凄いかも・・・」
みたいなわくわくとする雰囲気を漂わせていたのだ。

それがなんだ・・・今ぢゃ下手すると日本語ドメインだぜ?
う ちっともグローバルぢゃないみたい。(;¬_¬)

まぁ、もはや幼稚園児でもネットすんだもんね。
それはそれでとっても素晴らしい事だな。

だからもうネットは趣味やマニアなモノぢゃなく、
テレビだ電話だFAXだと同じに、
いやそれ以上か・・・電気・ガス・水道だとかのライフラインみたいな感覚で、
“普通”“日常”“使う”モノになったって話なだけだ。

商用サービスもどんどん増えたし、
きっとこれからもっともっと快適で便利になってくに違いない。
末端のパソも家庭電化製品になるだろう。

でもね、俺はネットが素晴らしいのは、
生活に便利だとか調べ物や手続きが簡単に済むだとかぢゃなくてさ、
“人と人がつながる”って事だと思うんだ。

地球上には、それぞれの国で、それぞれの毎日をおくっている60億以上の人間がいる。
インターネットという大きなクモの巣の糸は、
その60億人をリアルタイムでつなぐことができるんだもん。

望みさえすれば、国籍も価値観も生活習慣もまったく違う
地球の裏側の誰かとさえコミニュケーションがとれる。
心と心を通わせることだってできるんだ。

つうわけで諸君。
ディスプレイの向こうには、60億の仲間がいるんだぜ?
そんなこと想像しながら、
武露愚(ブログ)に精を出すもよし、出会い系で瀬婦恋(セフレ)をゲットするもよし、
女慰話供(めいわく)メールに笑うもよし、
泥賭零努(デイトレード)に一喜一憂するもよし、応供示余吽(オークション)するもよし、
これからもみんなそれぞれの仏恥義理(ぶっちぎり)なネットライフをおくって下さい。

最後に大好きなアーティスト歌詞を引用してこの連載を締め括りたいと思います。
今までどうもありがとう。

見えない糸をたぐりよせて君と僕は出会った
君の姿を見たことはない
君から僕も見えないけれど

たあいない日々の出来事 言葉の一つひとつ
語りかける君に親しさ覚えて

大きな蜘蛛の巣の中で僕らは偶然に
見えない窓と窓がつながって
君の姿が膨らんでく・・・


(「大きなクモの巣の中で」より)


-了-









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