Area-TAKU

DIARY

1999/02/20(土)

80'S 特集!その1
何にもわかんなかったけど、恐いもんもなかった頃


今回からちょっとした企画。
DIARY の内容と、GALLERY の写真をリンクさせています。
写真を観てから読むのも良し。読んでから写真観ても良し。
あんまどってことないんだけど、何か面白そうじゃん?


 と言う訳で、観てちょうだいこの写真

これはちょうど、デビューの準備が整ってきて、「ぶっちぎり」のレコーディングも
そろそろ終わりって時。たしか1980年の8月だと思う。
生まれて初めての、宣伝材料の写真、略して“宣材写真”と、
ジャケット用の写真、略して“ジャケ写”の撮影の時の物。

何でわざわざ略の説明したかって言うとさ、
レコーディングしてる最中に、事務所の人から、
「あさって、センザイシャシンとジャケシャ押さえにいくからな!わかったな〜?」
とか言われて、みんな一瞬 ...

(洗剤の写真? んっ、どーしてまた ... )
(じゃけ車? えっ、何する車だ?)
(んっ、んっ、んっ?)
(なんじゃそりゃ?)

メンバーそれぞれポカーンとしてた訳よ。

そりゃそうだ。 業界人から見たら、まだ原始人のような俺達。
この世界の事は、何も知らない、わからない。

横浜のチンピラバンドが、ただやる気と根性と根拠のない自信だけを持って
バッカみたいにオーディションを受けまくり、ようやく業界の門をたたいただけの当時。
いきなりそんな暗号みたいな事言われたって、言葉通じる訳ないじゃん。

ましてや、業界に関する情報には全然無縁の世界に住んでて、
もちろん業界用語なんてもんには接した事もないし、
例のサカサマ言葉にさえも、まだ出会ってない頃だった。

全てが初体験の連続。
知恵熱が出るんじゃないかっていうくらい、毎日いろんな事に驚いていた。

まあ反対に、何も知らないから、何も恐くなかった。

“遊びの精神”と“スピード”だけがとりえの、俺達にしかできない俺達の音楽。
そしてその、自分達の音楽に対する妙に不思議な“根拠のない”自信と確信。
マジでやってりゃ、絶対にわかってくれるヤツラと出会えるっていう思い。
そして何より、
「イザとなったら4人で暴れちゃお〜っ」っていう連体感。

どんどんどんどん、周りの状況にも、俺達にもスピードがついてきて、
世に出れるぞって言う実感めいた喜びと、これから起こるであろう素晴しい出来事に対する
ワクワクした予感に、毎日毎日心をおどらせていた頃。


ちなみに俺は、さっそく次の日、きばって床屋に行ったのはいいんだけど、
床屋行ったばっかって、何か頭ヘンじゃん?
少なくとも本人はとってもイヤだったりする訳で、
とにかくこの頭が気にくわなかったのが印象に残ってます。

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